「矯正は子供がするもの」「大人になってから矯正しようと思ってももう遅い」などとお考えの方はいませんか? 確かに子供のほうが歯を動かしやすいという点はありますが、矯正治療は大人の方でも十分に効果が得られるもの。歯並びがずっと気になっているなら、きれいに整えてみませんか?
【院長が成人矯正について動画で説明しています】
成人の不正咬合とその対処法
大人になってからの矯正治療は、以下のように子供の治療とはまた別の意味でメリットがあります。
- 子供の場合と違って顎の成長が完了しているため、治療計画を立てやすい。
- 子供は装置を嫌がったり外したがったりするが、大人は自分の意思で治療を始めるため、計画通りに効果が得られやすい。
- 長年にわたるコンプレックスから解放され、自信を持って人前に出られるようになる。
- 治療中、ブラッシングなどのお手入れがしっかりできるため、虫歯や歯周病にかかるリスクが下がる。
不正咬合には以下のような種類があり、多くの場合で矯正治療の対象となります。
矯正治療で歯並びが整っても、動かした歯は元の位置に戻ろうとします(後戻り)。治療効果を長持ちさせるためには、矯正後の「保定」が大変重要になってきます。
矯正中の歯の移動は、「歯を支える骨が溶ける→溶けた隙間に新しい骨が形成される」という繰り返しによって起こります。そのため、一見して歯列が整っているように見えても骨が十分に形成されておらず、不安定な状態になっていることも少なくありません。また、歯ぐき内部の組織は簡単に変化することがないため、元の位置に引き戻す力が歯に加わってしまいます。
矯正治療中は「物理的な力」を加えることで、歯を適切な位置にキープできますが、「物理的な力」がなくなると歯が「解放」され、元の場所に戻ろうとするのです。
保定期間中は、「リテーナー」と呼ばれる保定装置を装着し、移動し終わった歯を固定させます。リテーナーは適宜取り外しできるものや、取り外しできないが保定力に優れたものなど、いくつかの種類があります。
一般的に、保定には矯正治療と同等の期間(2~3年)を費やすことになります。保定期間にしっかりと歯の位置を定着させることで、その後のきれいな歯並びをキープできるか否かが決まってくるので根気よく取り組んでいきましょう。
矯正治療中・治療後に重要になってくるのが、メインテナンス。特に装置を付けている間は口腔内のケアがしにくくなりがちなので、日々のセルフケアと専門的な口腔内ケアを併用して、しっかりと虫歯・歯周病予防に努めるようにしましょう。
ブラッシング指導 |
患者様の歯並びや使用している矯正装置に応じて、最適なブラッシング方法を指導いたします。装置が外れた後のお手入れアドバイスもお任せください。 |
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PMTC |
PMTCとは、歯科医院で専用器具を用いて行う歯のクリーニングのこと。歯と歯の間・歯と歯ぐきの間・矯正装置と歯の間など、細かい部分の汚れもきれいに除去します。 |